今年も7月に入り、次第に夏らしい日差しに変わってきましたね。
タウンホール周辺の山々もすっかり緑の木々が生い茂り、バッタやトンボが元気よく飛び始めました。
7月と言えば、そろそろお盆ですね。
ここ広島では8月13日~16日の4日間がお盆の期間となりますが、東京や一部地域では7月に行われているようです。
ところで皆さん、お盆の由来についてご存知ですか?
お盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、梵語(ぼんご・サンスクリット語)の「ウランバナ」からきています。
「ウランバナ」とは、「逆さ吊り」という意味です。
なぜ逆さ吊りなのかというと、その起源はお釈迦様の時代にまで遡ります。
ある時、お釈迦様のお弟子の一人であり、強い神通力を持つ目連尊者が、何年も前に亡くなった自分の母親が餓鬼道(がきどう)に落ち、飲むものも飲めず食べるものも食べられず、ガリガリに痩せて大変苦しんでいる姿を目にしました。
まさに、逆さに吊るされたような苦しみ(ウランバナ)を味わっていたのです。
目連尊者は母親を苦しみから何とか救いたいと思い、お釈迦様の元へ行き、教えを請いました。
するとお釈迦様は、僧侶たちの夏の修行が終わる7月15日に、修行を終えた僧侶にごちそうを振る舞い、供養するようにと目連尊者に説きます。
その教えに従い、修行を終えた僧侶たちを供養したところ、母親は無事に成仏出来たといいます。
この出来事が盂蘭盆会、現代の日本にも伝わるお盆の由来となっているそうです。
今年のお盆も、先祖に報恩感謝を捧げつつ、命の大切さについて改めて考えていきたいものですね。
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