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お悟りの日



皆さんこんにちは、今年も末の12月に入り本格的な冬の寒さに耐え忍ぶ時期となりましたね。

12月と言えば有名な仏事も行われる月で、毎年12月8日には「成道会(じょうどうえ)」が営まれる場所もあります。


成道会とは別名「お悟りの日」とも呼ばれることがあり、仏教ではお釈迦様が入滅された2月8日(涅槃会)と、お釈迦様が誕生した4月8日(灌仏会)、お釈迦様が悟りを開いたとされる12月8日(成道会)を、「三仏忌(さんぶっき)」と呼び大切な日としています。

成道会の由来は、ネパールの地に王族の子として生まれたお釈迦様が出家をした際、6年間による厳しい苦行を体験した暁に「苦行を続けてもこの世の真理を見出だせない」と思ったお釈迦様は一度挫折をしてしまいました。

しかし、一人の村娘から施された乳粥に感化されたお釈迦様は心を改め「死ぬことを覚悟した座禅修行」を始めようと決心します。

そして来たる12月8日、お釈迦様はついに悟りを開きました。つまり、12月8日は仏教の教えが生まれたとても大切な日を意味し、成道会(お悟りの日)と呼ばれるようになりました。


京都に存在する寺院のいくつかでは、醤油などで味付けした大根を参拝客に振る舞う「大根炊き」という行事も存在しており、この行事はこの成道会が由来しており、鎌倉時代に12月8日に悪魔除けの梵字を刻んだ大根を供え、その大根を他の大根と一緒に煮込んで振る舞ったのがはじまりと言われています。

私自身は大根炊きに参加したことはありませんが、機会があればぜひ参加してみたいものですね。

皆さんも興味があれば、一度参加をしてみてはいかがでしょうか。

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