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10月は神在月?

 

 暑かった夏も終わり、今年ももう10月に入りました。

 日本では、10月のことを「神の無い月」と書いて「神無月(かんなづき)」と言います。なぜそのような呼び名がついたのかというと、昔から日本では旧暦の10月になると日本中の八百万の神々が出雲に集まると言われており、日本各地の神々が一斉に居なくなるとのことから「神無月」という呼び名がついたようです。

 では逆に日本中の神々が集まる出雲では、10月のことを何と呼ぶのでしょうか?神々のいなくなった他の地とは反対に、神々が集う出雲の地では10月のことを「神在月(かみありづき)」と呼び、出雲大社では14世紀半ば頃から「神在祭(かみありさい)」という神事が行われています。

 この神在祭では「おしるこ」が振る舞われるそうですが、神在祭で配られるおしるこの中に入れられたお餅のことを「神在餅(じんざいもち)」と呼ぶそうで、この「じんざいもち」が訛って「ぜんざい」となったと言われています。

 私自身、出雲大社の神在祭には行ったことはないのですが、機会があればぜひ日本中の神々が集う神在祭に参加してみたいですね。

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